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それぞれに死と向き合う

亡くなる瞬間は先の日記にも書きましたが、とても穏やかでした。
小さなかすれた声を2度ほどあげました。
あのとき心臓の鼓動がゆっくりと止まっていったんだなと、そう思います。

これでお別れだとはっきりと自分が悟ったとき、
言葉にならないような声で大きく叫んだと思います。
その声にびっくりしたのか、スズが泣きながら戻ってこい! 戻ってこい! と
空中を掴んだのには驚きました。

どうしてスズはあんなこと言ったんだろう…。
ずっと不思議に思っていましたが、
死を迎えたとき肉体から魂が離れる…らしいと言われていることは
どこかで知っていたのかもしれません。

ひとつの知識として知ってはいても
スズにとって物心ついてはじめて目にする死でしたから、
ずいぶんとショックを受けたようです。
竜太がいなくなって悲しいというよりは、動かなくなってしまって怖い、
お父さんやお母さんが泣いている雰囲気に耐えられない、そういった様子でした。
最初は私も自然と涙が出てきてしまって、その姿を見て、
お母さんは泣いてばかりで人が変わってしまったと言って泣くのです。(※変わってません。)

斎場に送る前、みんなで竜太の周りに花を入れたのですが
スズはどうしても竜太に近づくことができず、遠くから花を一本投げ入れてきました。

また、火葬するということをまだ知らなくて、庭に埋めると思っていたんですね。
アイスの棒を用意しなきゃ…とつぶやいていました。
怖いという気持ちでいっぱいでも、
弔うためにアイスの棒を考えついたというのがいじらしくもありました。
が、庭には竜太の体は大きくて埋められないため、燃やしてお骨にするのだと夫が教えました。
スズの想像力が働きに働き、みんなの前で火を付けて燃やすなんて怖い、見たくない…と
斎場に着くまでの間、恐怖のためかほとんど喋りませんでした。
最後まで近づくことができず、長く一緒に暮らしてきたのに
残念だ…とそのときは思いました。
斎場で送りだした後は、燃やすところは見なくていいんだとほっとしたのか
途端に饒舌になりましたが、
その後、家に着いてスズの体にじんましんが出ていることがわかりました。

死の意味が理解できるのはおよそ8歳くらいからと先日何かで読みました。
スズは9歳。でも、まだ情緒面では幼い部分も多々あり、
死の瞬間を見たうえに、それこそ一度に様々なことが押し寄せてきて
受け止めるには大きな負担になったのでしょう。

しばらくは、夫と私が 「りゅ…」 と口にしようものなら、
また泣くんでしょ、うわーーーと叫んで2階に逃げてしまったり、
それ以上は言わないで! と口を手で塞がれたりもしました。
ニュースは怖い、火事とか殺人とか見たくない、
怖いのはボクの弱点! とふさぎ込むことが多くなり、
思い出話もさせてもらえないねぇと夫と苦笑いするしかありませんでした。
私が仕事でパソコンを覗いていても、竜太の写真を見ていると思うのでしょう、
そ~っと近づいてきて、お母さん泣いている? とおそるおそる見にくることが多かったです。
お母さん大丈夫、(スズの前では) 泣かないよと言えるようになって
最近ようやく安心したようです。
(でも、ドラマ「医龍3」は怖いことばかりなので見ないでというスズの要請でこっそり見てます。)

これだけの動物と暮らしていれば、また死に直面することも
スズには確実にやってくるでしょう。
今後一切、スズの前では泣かぬ! とも私もいかないときもあるでしょうし、
死は怖い、悲しい、これも極めて当たり前の感情であるけれども、
失ってしまったものを想ってまた会いたいなぁと願ったり、
楽しいことがあったなぁと思い出す涙もあるんだよと
そういう風に少しすづ伝えていければと思います。
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動物たちのなかで、最も過敏に反応したのは真生のように思います。
DPP_25717-1.jpg
真生おっかぁ、自分のゆく道を遮る者には猫パンチをお見舞いするという
よろしくない身勝手な癖があるのですが(※リーチが短いため当たらないことが多い)、
竜太に対してだけは、大きすぎて怖いのか一歩引いていたんです。
それが、亡くなって今までとは違う…とわかるのかなぁ。
何度も何度も竜太のそばに来ては遠巻きに黙って見つめていました。
真生が家に来たときの姿から察するに、
おそらく死というものが身近にあった暮らしをしていたからかなと思いました。
死を迎えて、肉体から魂が離れるという話、
私自身がやがて確かめたとして、確かめられたときには
誰かに教えたくても、伝える術は持っていないでしょう。
竜太と真生を囲む空間は今までと空気が明らかに違っていて
おっかぁは死ぬとどうなるか知ってるの? と聞きたくなるような雰囲気でした。
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ばあちゃん(母K子)に何かあったとして、
ショマはばあちゃんの葬儀に出席できるのか!? という話を
母K子本人とたまにすることがあります。

私、ショーちゃんたちに見送ってもらえたら、他の人は呼ばなくていいわ!

など母は言っていたのですが、まあそうもいかないでしょうし。
数年前は無理かもしれない…と一致していたのですが
ここ最近は出席できるよ! と母・私ともに見解が変わってきました。
生きているうちからなんちゅー話を…

でも、ショマって棺の横で、ばあちゃん♥って添い寝しそうだよね、
ありそう~と言いながらふたりで笑ってしまうのですが
竜太に対しても、寝ているのかしらね^^ となんとも無邪気なショマでした。
それでも、夫や私が竜太のことで泣いているというのは伝わっているようで
何度も頭を撫でにきてくれました。
斎場に着いてからもショマは竜太の体を撫でていて、
送った後は、ひと区切りついたと思ったのか、
お母さんもう泣かなくても大丈夫よ^^ と声をかけてくれました。

私が泣いていても、表情ひとつ変えずに見向きもしなかった子が
12年の間に様々な体験をして、おそらく自分の中に生まれる感情と向き合いながら、
自分以外の人間の心の動きも気にするようになった。
竜ちゃん、あなたが気にかけてた子ども成長してますよ! 
そう伝えたい。
願わくば、これからもゆるやかな優しい成長を竜太に伝えられるように。

斎場にお骨を受け取りに行く日は平日でしたが、
ショマは朝に微熱があって学校をお休みしました。
斎場に行くお昼にはすでに元気になっていたので、ショマも付いてきてくれました。
最初に斎場に行った日、火葬するために体重を計ったのをショマは覚えていて、

 今日は竜ちゃん軽くなってるかしら^^

と斎場で車を降りたときに訊ねてきました。無邪気な(笑)
そうね、今日はちょっとだけ軽くなっているかもしれないねと答えて、また少し涙が出ました。


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      ありがとうございます。よろしくお願いします。

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