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ラテノテラ

今回の茨城行きは急に決まったことでした。

今、私がしている内職はスズが保育所入所の年から始めたので
確か5年だか、6年目だったか…。
ショマの保育所入所のときは就職免除だったのですが、
スズのときは仕事が決まらなければ保育所には入れられないと言われて
(この入所時の条件の違いがいまだに謎だ…)
パパが、私にも出来そうなものと探してきた内職なのです。

お正月と年度末に少しだけお休みがあるのですが、
自分で休みを申請しないかぎりは
基本的に年中受け取りと納品を繰り返さなければならず、
家でお仕事ができるというのは気楽だし、ありがたいことなのだけど、
盆暮れにまったく帰省しない悪い嫁になってしまいました。

それでもパパ(今日は便宜上、夫をパパ呼びでっす)が
亡くなったお父さんのお墓参りに行っていないことを
気にかけているのはよくわかっていました。

12日の土曜日に行こうかとパパに誘われていたのですが、
土曜日の午前に私の内職の納品と受領を終えて出発、
日曜にお墓参り、仙台に戻ってすぐにパパは青森に戻るって…
アンタどうしてそんな無茶なスケジュールなのよと。
今週の月曜日(7日)は仙台で仕事をしてから、青森に戻るというし、
ならば今日(5日)行っちゃおうよ! 布団を片付けてからな! と出発したわけです。

突然、お前たち茨城に行くぞい! と言われて
子ども達もキョトンとしていましたが
バタバタと準備を整えて出発(※忘れ物多数でした。)。

土曜日の夜はお母さん(姑)と私たちとでしゃぶしゃぶを食べに行きました。
食べ放題だというのにお肉の皿10枚程度しか
食べられないという、不本意な結果。
パパなど〆の雑炊は食べられないという。
なんだ! それでも男か! 私はおいしくいただきました^^

ショマが小さいとき、仙台に来てくれたお母さんと食事に出かけて、
ショマが落ち着かなくて
お店の中で居所のないような思いをして帰ってきたことがありました。
数少ないお母さんとの外食の思い出で、
その思い出はお母さんにとっても、たぶんとても強烈なものだったと思います。
どうにかこうにか外でも食事ができるようになって
お母さんも目を細めてショマスズを見ていましたが、
あの仙台での出来事を思い出していたのではないかなぁと思いました。
私も思い出していました(笑)
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  DPP_34817-1.jpg

DPP_34804-1.jpg

翌日、お父さんのお墓のあるお寺様へ。
ショマは来たことがあるのですが、スズはなんとはじめてです。
水を汲んでみんなでお墓を清め、お花を立てました。
ショマは、おじいちゃんにお礼するの^^? と訊ねてきました。
茨城に着いてみんなで御仏壇に手を合わせたのを覚えていて、
おじいちゃんの前ではお礼をするのだなと思ったのでしょう。
お父さんはショマが生まれるずっと前に亡くなっていて、
ショマが故人の眠るお墓というものを
どれくらい理解できているのかわからないのですが、
スズはお墓の意味もよくわかっているようでした。
パパの隣に立って

 こんにちは、ボクは息子のスズです。

と大きな声でお墓の前で挨拶をしたとき、
パパが感極まっているような、とても嬉しそうにも見えました。

こうして子どもを2人授かって、2人ともに障害があるということ、
茨城のお母さんが私を責めるようなことはただの一度もなかったけれど
やはり向こうの家に申し訳ないような気持ちになってしまったこともあります。

お父さんの墓前で、ショマくらいの年頃の子なら
自らの心に浮かんだことを自分で報告もできるでしょう。でもそれはきっと難しい。
そのことをパパはどう思うのかしら…とか、お父さんにどう報告するのかしらとか、
ちょっと上手く表現できないのですが
パパが亡くなったお父さんのことを敬愛しているのを知っているだけに
お墓参りを前に私には複雑な気持ちがあったのも事実。…なのですが、

スズが、ボクが息子ですと自己紹介した後で
ショマスズ2人の肩をガシッと抱いて、深く頭を垂れているパパの姿を見て、
なんと申しましょうか…、
たぶんこの人は、胸を張ってお父さんに息子を紹介して、
そして守ってもらえるようにお願いしているのだろうと思いました。

夫婦といえども、障害の捉え方、受け止め方
それぞれに違っていることがもちろんあって、
意見が対立して衝突して、言い争いになったり、時には柔道技で投げられたりw
もちろんまだぶつかることもあるけれど…まぁ今はぼちぼちみんなで仲も良く。
こういう場で夫を褒めるのもまぁアレなので、ぼちぼちということで(笑)
お父さんに、この子達が私たちの大事な、
そして可愛い子どもと紹介するのに、
なんのためらいも要らなかったのに、私のばかばかみたいな^^;
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このお寺には大きな犬がいるんです。
秋田犬が入ったような大きな犬と、ダルメシアンの男の子。
ダルメシアンボーイは以前に来たときにも会いました。
わんわんわんわんと元気いっぱい。

そしてお寺の奥様が 猫もいるんですよ^^ と教えてくださいました。
ミルクティーのようなカフェラテのような色合いの猫ちゃんだそうです。
姿を見ることはできませんでした。
ミルクティー色の猫ちゃんてかわいいですよね。見られなくて残念~。
猫ちゃんの名前は色合いから、「ラテちゃん」 というのだそうです。

ラテちゃん、ラテちゃんラテちゃラテち、ラテラテラテラテラテラテ…。
反対から読むと 「寺」 とさらに教えていただき、もうほんとに感動しました。
うーん、今思い出しても感動する。



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       ありがとうございます。よろしくお願いします。

| 自閉症関連 | 21:57 | comments:11 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

心、温かく、読ませていただきました

私は保育士の資格も持っているのですが、学生の時、保育実習に行き、
精神薄弱児さん
(今はこういう言い方ではないかもしれません。関係者の方で気を悪くされたらすみません。)が親元を離れて共同生活していました。
面会にも来てもらえず、中には双子のうちの一人で、出生時、肛門がなかったという人もいました。
軽度の施設でさえそういう所で、若かった私は相当ショックを受けましたが、泊まりこみで十日間、何とか終えました。

でも今は思うのです。
みんなものすごい確率で生まれてきた眩しい命。
完全な人間はいない。
生まれてきた瞬間、十ヶ月おなかの中に一緒にいて生きていて、それも奇跡。

御主人様がお父様に自慢できる、素晴らしい感性や優しさをもったいいお子さんたちです。お父さんお母さんに愛されて、
とても幸せな二人だと思います。
家族が揃っていられるのも、私にとっては奇跡です。
もっと早くに悟って、旦那に優しくしてればね。

| ソフィマリア | 2011/02/08 22:47 | URL | ≫ EDIT

涙腺ゆるむ。

おじいちゃん(もしくはおばあちゃん)の眠るお墓の前に父と一緒と立って
「こんにちは、ボクは息子の◯◯です」
と言える孫がいったい何人いるでしょうか。
お墓参りなんてメンドクセーと言う子どもが多い中で
『おじいちゃんにお礼をする』と捉える感性を持つショマ君と
しっかり自己紹介が出来るスズ君、本当に素晴らしいです。
パパが感極まったという様子が目に浮かぶようです。

思い立って出掛けた茨城お墓参り、良い旅になりましたね!
ぼちぼちどころか最高のご夫婦だと思います。
大切なことに気づかせてくれるムーコさんに感謝です。
ムーコ一家とお近づきになれたことを幸せに思います。

そして、茨城のお母様、サイコーです♪♪カムハサムニダ-!!^^

| みゆこ | 2011/02/08 23:20 | URL | ≫ EDIT

愛情の深さ

ムーコさん、こんばんは。
 
 ご子息の言葉が、胸にぐっときました。
 思わず、目から水が・・・。
 素敵だ!
 パパさんも、お父様の墓前で、こう言ってくれるご子息に
本当に嬉しかったんだと思います。
 こういう、言葉の一つ一つに、人は救われるのではないか、と思います。
 ささやかな言葉で、言った本人にとっては、大したことではなくても、
聞いた周囲を幸せにしてくれる。
 それが、人の心を打つのだと、思います。
 茨城のおばーさまも、それを充分わかっていらっしゃると思います。

 それにしても、ラテちゃんに会えなかったのは残念ですね。
 きっと仏様の御使いでは?
 (猫は・・・寅と一緒にすれば、毘沙門天様の御使いですしね。
こちらは神様か)
 
 

| Y's | 2011/02/09 00:07 | URL | ≫ EDIT

テラノラテ。

ムーコさん、こんばんは。
涙々。かさつくお肌と心に潤いをありがとう。

そんな突発的な出発wだったとは思えないほどの穏やかな旅行ですね。(車中の放屁、コメちゃんの鼻以外)

>夫婦といえども、障害の捉え方、受け止め方それぞれに違っていることがもちろんあって

まさにまさに、我が家は障害発覚より時間が経っていませんので自分の終着点も定まっていない状況です、その中で相手の意見を尊重して・・なんて言ってられず、まぁわたしも一度くらい投げられるかもw
いやしかし、あの一時期の喧騒からすれば我が家も落ち着きました。家出も一度してみましたが、結局は話し合いをして想いや考えをさらけ出さないことには何も始まらないんだなと思いました。

「おじいちゃんにお礼」そうですよね、歴史をありがとう、血をありがとう、わたしなんてつい「願い事」をいくつも並べてしまいそうになりますが、ショマくんの言うように感謝をして、故人を偲んで、そしてスズくんのように今の自分を見てもらう、あぁなんて立派なお墓参り。
すごいぞーショマくん、スズくん!

ラテちゃん、西洋な響き・・お寺さんだから「珍念」とかではないのですね。
もう何年も前、ギャルの間で「パッキン(金髪)ダサクネェ?」となり「やっぱミルクティっしょ!」とミルクティ色の髪色が流行った時期がありました。
ラテちゃんも意外にそっち系なのかもしれないですね。

| ミサト | 2011/02/09 00:26 | URL |

ごめんなさい。

あら、あら どうしましょ。茨城珍道中などと書いてしまって・・・ごめんなさい。

普段から、ひねくれ婆の私ですがスーっと胸に染込んでウルウルきてしまいました。お寺さんの法話を聞いてるような感じになりました。いいお話をありがとう。
朝から気分爽快です!

| あんごま きなこ | 2011/02/09 09:47 | URL |

ソフィマリア様

ソフィマリアさん、おはようございます。
お返事遅くなってすみません。
そしてたぶんこのお返事長くなります。最初に断っておこi-228

昨年、予防接種を打ちにショマと病院に行きました。
病院での処置で暴れたりすることはないのですが
(むしろショマは銅像のように動かず、スズが暴れる…)
先生と看護婦さんで押さえてくれたんですね。
先生は看護婦さんの押さえが甘いと思ったようで、
もっとしっかり! この子は普通じゃないんだぞ! って声がけしてて、
なんだかね、特性を考えてくれたからこそだ、
安全を守ろうとしてくれたからだと自分を納得させようとしても、
わたくし、後でひどく落ち込んでしまったのですよ。

何をもって「普通」とするのか、
私たちにはこの子たちの今のありようがすべて、そして愛おしいと思っても、
やはりこういったこと-普通というカテゴリーで括られてしまうときに、
そこからは外れた存在と見なされてしまうんだと認識させられるような些細なことがあると
私はこの子たちに何を求めているのだろうと、心が揺れてしまうこともあります。
言葉尻をとらえて少し気にしすぎなんですけれど^^;

「みんなものすごい確率で生まれてきた眩しい命。
 完全な人間はいない。」
本当にそうなのだと思います。
たぶんこの子たちと生きていくと、様々なことを気にしてしまったり、
自分の思いが揺らいだりすることが今後もたくさんあるでしょう。
そのようなときにソフィマリアさんからいただいた言葉を噛みしめたいです。
ソフィマリアさんありがとう。

お墓参りのときは、ソフィマリアさんと息子さんのことを考えていました。
突然に家族を失うということ、
同じような思いをした人たちが私の身近にいるにもかかわらず、
ソフィマリアさんの心中を慮ることはできていないのかもしれません。
夫もたびたび夜にうなされて、家族と離れることを極端に嫌がるのを見ると
そのときに抱えた不安や寂しさは簡単に癒えるものではないのだろうと感じます。
が、心の中にずっといる人のことを想って、話をしたり笑ったりするのを私が聞くだけでも
抱えている寂しさから解放されることもあるのかなと思うこともあります。
いや、全然…って思ってたらどうしようi-201
ソフィマリアさんもここでよかったらたくさん思い出をお話くださいね。

| ムーコ | 2011/02/10 09:32 | URL |

みゆこ様

みゆこちゃん、アンニョンハセ…いやっ言わないっ。
言ったら倶楽部ヨン様に取りこまれそうっ。…ヨ。せめて離して言おうっと。

みゆこさん、コメントありがとうございました。
じっくりお返事をしたいので、ごめんなさい。一度ここを離れます。
今から手芸部活動があって、これからまた私の手により生まれてしまうだろう
タモさんと向き合ってからにします。ゴミン!

| ムーコ | 2011/02/10 09:42 | URL |

みゆこ様

みゆこさん、再びこんばんはi-186
遅くなってしまって失礼しました。

ウンウン、思い切って行ってよかったです。
茨城に行ってもなかなかお墓まで行けなくて、
でもお父さんにショマスズ揃って見せることができて
夫の胸のつかえもとれたのではないかなぁと思います。

スズは最近、よそゆきというか外向けの言葉を覚えたみたいです。
茨城の皆さんに、お父さん・兄と紹介するのでびっくりしてしまいました。
家では頑なにパパちゃん・ショマと呼んでるけどi-229
外の方に向けて、お父さん・兄と呼ぶのはよいことなのだけど
パパちゃんはパパちゃんなんだよ! といつも言っていたので
神妙な顔をして呼称を変えているのを聞くとつい笑ってしまいます。

お母さんは特定の人のファンではないのだけど
まあ詳しくてびっくりするわ~。
ツタヤでもらえる韓流Love Bookって今だけもらえるんじゃないのね。
茨城にいっぱいあってびっくりした(笑)

| ムーコ | 2011/02/10 21:09 | URL |

Y's様

Y'sさん、こんばんはi-4

温かなお言葉ありがとうございました。
本当に言ったスズ本人には、
夫がその言葉でどんなに喜んでいるかは伝わっていないけれど、
今はそれで十分で、
大人になってから、あなたこんなこと言ってパパを喜ばせたのよと
伝えられるような出来事だったのではと思います。

茨城のお母さんも、お父さんを亡くしてから勤めに出て
定年で仕事を辞め、それからようやく10年くらいなります。
私ならできないと思ってしまうのですが
できないなんて言っていられない状況だったろうと思います。
今は一人で暮らしていますけれど、
これから先、少しでも安心して暮らせるように私たちも考えていかなければと思いました。
まだ思い出の土地を離れる気にはとてもならないようですが…。

ラテちゃんね~会いたかったなぁ。
強引にズカズカと入っていって見せていただくわけにもいかないし(笑)
お寺の奥様から新鮮な卵をたくさん頂戴したので
今は仏様の使いを想像しながら、卵かけご飯をお昼に食しております。

余談になりますが、とめはねっ! 借りて読みました。
これは…これは面白い!
ドラマはちょこちょこっと見たのですが、
実際に紙に書かれた書を見るとまた違う印象がありますね。
この漫画の影響で書道を習う人が増えているというのがよくわかりました。
書いてみたくなりますもの。
しかも自分も上手く書けるような気すらしてきます。塗り墨レベルのくせに(笑)

| ムーコ | 2011/02/10 21:26 | URL |

ラテノ…ミタイ ミサト様

ミサトさん、こんばんはi-281
冬のミサトさんのお肌に、私の拙い話がお役に立てたのなら
こんなに嬉しいことはありません。こちらこそ、さんきゅうっ。
あ、車中の放屁、小梅の鼻のほかに、
母さんぱんつ忘れるも入れていただくと幸いに思います。

それぞれのお宅に、それぞれの事情がありますから一概には言えませんが、
母親と父親の子どもを見る距離感から
受け止め方に違いがある場合があるかなと感じます。
母親はわりといつでも子どもと一緒ですし、
あれあれ? うちの子もしかして…というのを直に感じやすいんですよね。
うちの夫の場合、ショマよりもスズの障害のほうが受け入れがたかったように思います。
真似もしたり、指差しもあって発語もありましたから、
まさかそんな…という感じだったと思います。

ちょと偉そうな物言いになるけれど
ミサトちゃん宅でもまだこれからいろいろなことがあるかもしれませんね。
でも子どもの成長が嬉しいのは父親・母親ともに同じですし、
心を合わせて(合わんときはあると思うけろ…)
お嬢様の成長の喜びを分かち合ってくださいね。
でもでも投げられんでもよろしい(笑)

最初「お礼をするの?」って違和感があったのですが
なんでって考えたら、お墓の前でも神社でのお参りのように
願い事ばかりしているからだと気付きました。
私もこれからは素直に感謝の気持ちからはじめて…
次にしっかりお願い事もしておこうと思いますi-197

ミサトちゃん、今はパッキンもミルクティーも通り越してハクハツがキテルんですよ!
知らなかった? 
いやもう最近白髪が増える速度が増してきて…こないかな~ハクハツ。
ハクハツでも違和感のない動物が羨ましい。


| ムーコ | 2011/02/10 21:59 | URL |

あんごま きなこ様

あんごま きなこさん、こんばんはi-270

いえいえi-201 謝らないでください。
まだ少しだけ続きがありますので(笑)

こうして夫がお墓参りを終えて
とても晴れやかな気持ちになっているのを見て、
心にある人を偲ぶというのは、
その亡くなった人のためだけではなく、
残された人間の心も満たしてくれる素晴らしいことなのだなぁと改めて感じました。
私も祖母のお墓参りにしばらく行っていないので
青森に戻ったらちょっと足を伸ばして行ってみたいですi-179

| ムーコ | 2011/02/10 22:13 | URL |














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