PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

感想文は苦手ですが…。

今日はふたつ書きます。
映画『死神の精度』の感想文です。
バリバリのネタバレで。

この『死神の精度』3回観ました。
一回目は試写会にて、二回目は夫と、三回目は先週の土曜日に友人Sさんと。
試写会で観たときの感想として、公開前なので短くまとめてと
心温まる映画とだけしか書いていませんでした。
確かに心がほっこり温まる映画なんです。
でも初回に観たときには、失礼な言い方をすればそれだけかなと。
劇中、ターゲットに合わせて死神は姿を変えるので
そりゃあもう様々な金城武を堪能できるのです。
チンピラあり、もっさりした美大生風あり、すっきりした短髪あり、あああっ。
一緒に観た夫の感想としては、面白いけれど
君みたいなファンが小躍りして喜ぶ映画だな~と。あああ、確かに。
いろいろな金城君を見ることができるのは実際嬉しいです。

【だかしかし、金城君も今年は35歳】
1206956712.jpg 
ファンタジックな映画よりも、深みのある人間ドラマに出演してほしいと願う私。
もともと中華映画が好きなこともあり『投名状』の方に期待を移していました。
そんなわけで、この映画は2回くらい観て終わりかなと思っていたんです。
ただSさんも観たいと言ってくれたので、3回観ることになったのですが
回を重ねるごとに、この映画いい映画じゃとしみじみ思うようになってきました。
映画の感想を書くのが苦手なので、みゆこタンお願いよ♪ と人任せにしたのですが
自分なりの感想も残してみたくなってきました。

まずストーリーから。
死神の千葉(金城武)が現れるのは人間が不慮の死を迎える7日前。
7日間ターゲットを観察し、実行=死か、見送り=生かすか、を判定するのが死神の仕事。
時代は1985年。死神のターゲットは藤木一恵(小西真奈美)。
地味~なOLさん。
電機メーカーの苦情処理係勤務ということもあり、自分を指名して電話をかけてくる
しつこいクレーマーに悩まされているのです。
さらに一恵に暗い影を落としているのは、彼女の身近な人に死が多いという事実。
彼女が愛する人は皆死んでいく。
調査のために彼女に接触した死神の千葉すらも不審に思うほどです。
いつものように死神は実行の判定を下すはずだったのが彼女は見送りに。
彼女に執拗に付きまとうクレーマーの正体が、
音楽プロデューサーの大町(吹越満)だと知ったからです。
大町がたまたまかけた苦情の電話に応対した相手が一恵。
大町は一恵の声に惚れ込み、接触の機会を狙っていたのでした。
さらにここがポイント、死神は人類最大の発明品ミュージックを愛していました。
一恵の将来がミュージックとともにあるのなら…、
そんな気まぐれからの見送りだったのかもしれません。
この見送りの判定が後に出てくる時代の出来事も変えていきます。
再び一恵に巡り合ったときすべてがつながり、そのとき死神は…。
という感じでしょうか。わかりにくかったらごめんなさい。
わかりにくかったら是非観てみてください。無責任でごめんなさいね。

この映画は三話のオムニバスになっていて、少しずつ話がリンクしています。
大きなネタバレになってしまいますが
死の判定のために最終話で接触した老女は、過去に見送りの判定を下された一恵。
老女を演じるのが富司純子さん。
歌手として一時代を築き、結婚して子どもも授かったものの幸せも束の間、
やはり彼女に付き纏うのは身近な人の死。愛した夫を亡くし
もう誰も愛さないと決めた一恵は子どもすら捨て、静かに暮らしています。
このつながりがですね、伏線が多いので
観ている私たちにはすぐにわかってしまうんですよ。
最初はそこが物足りなく感じたというか、もうちょっとわかりにくいほうが
映画的なのではと思ったんです。
でもこの映画は謎解き的な要素を見せる映画ではないようです。
観客に提示されるのは

【君は死ぬことについてどう思う?】
1206960736.jpg 
という何度か繰り返される死神の問いかけ。
最後に一恵なりの答えが示されます。
その答えに私たちはどのように自分の人生を重ねていくのか、何を思うのか、
観客に委ねていく映画。回を重ねて観るうちにそう思いました。

身近な人を次々と亡くする一恵の苦悩も深くは掘り下げられてはいません。
そこも最初は物足りなかった(笑)爽やかなんです。
今ちょっと私も昔のことをいろいろと思い出しているのですが
なかなか当時悩んでいたようには、うまく自分の心情をなぞっていくことは出来ない。
私ごときの体験と重ねるのもなんだかなと思うのですが
過ぎたことってそんなものなのかもしれない。
死神によって見送り判定を下された後の一恵がどのような人生を送ってきたのかは
私たちの想像に委ねられていて、最後に残されるのは
もう悔いはないという一恵の言葉だけだったりします。
死ぬことについてどう思う? という問いかけに
もう悔いはないっすとは、私はまだ言い切れないけれど
悩みも悲しみもすべて包むように最期が訪れてくれたら…と思うのでした。
そしてすべてをつなぐ一恵の歌声に涙が流れました。

Sさんもこの映画よかった、面白かった、と言ってくれました。
夫はまさかツマンネとは言えないだろと余計な一言を付け加えてくるのですが
心からの言葉という気がして、大変嬉しかったです。
そして私たち共通の感想として、
死神の会話は、私たちの子どもの会話に少々というか、ものすごく似ている…。
小西真奈美ちゃんが藤木一恵として歌う『Sunny Day』のCDも買いました。
歌の歌詞を聴いてみると、
一恵が結婚したのは大町だったのかななんて想像も膨らみます。
あくまで想像の域なのですが。
一恵になりきってCDに合わせて熱唱しているのですが、スズが私の口をふさぎます。
おかしい、すべてを包み込む天使のような歌声という設定で歌っているのに…。

| 趣味・嗜好・TKC | 19:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT














TRACKBACK URL

http://shomasuzu.blog14.fc2.com/tb.php/140-8fe21562

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT