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以前のこと~妊娠期間・2

竜が訓練所に入ってしばらくは会いに行くことができませんでした。
里心がつくからという理由です。
最初は家を恋しがってずいぶんと夜鳴きをしていたようです。
また時間に正確で、夜が明けて辺りの空が白むころになると
鳴いて訓練士さんを起こしていたそうです。
お宅の犬は朝が早くてねぇと老齢の訓練士さんが
げんなりしたように何度か告げてきました。

ようやく面会が許されたのは、入所から一ヶ月が過ぎた5月。
青森では八重桜が満開の季節です。
もともとラブラドールレトリーバーという犬種は学習することが大好きな犬。
訓練所に入って新しいことを覚えた竜は自信に満ち溢れて堂々としているように見えました。

これがあの悪戯好きの竜なの。
八重桜の下でこちらを見据える竜が、
私たちが飼っていた犬ではないような驚きと戸惑い。
竜の変化は、赤ちゃんが生まれても、
みんなでともに暮らしていくことができるという自信を私たちに与えてくれました。

数ヶ月の訓練を終え、竜が家に戻ってきたころには
私のお腹も大きく膨らんでいました。
お腹の中の子の性別も先生から知らされていました。男の子です。

私はお腹が大きく膨らむ体質のようで、臨月には腹囲一メートルに届く勢い。
予防クリームを塗っていたにもかかわらず妊娠線が次々とできました
肉割れした部分だけ肌の色が異なり、その色の違いが縞々の層を作り出し、
私のお腹はあたかも肌色の巨大スイカのようになってきました。
大きなお腹を揺らし、大きな犬と闊歩する私の姿は、
道行く人にも強烈な印象を与えていたように思います。

散歩なんかして何かあったらどうするのという実家の母の小言もどこ吹く風。
妊婦には適度な運動も大切と割り切り、風を切って颯爽と~。
とはいきませんが、行けるときには、えっちらおっちらと竜と散歩を続けました。
私も元気なら、お腹の中の子も元気。
お腹を内側から強く蹴り飛ばし、くるりと見事な回転をきめている感触もありました。
私の意志と関係なく、くにゃりと私の中で動くものがある。
私の体から栄養を分け与えられて生きているものがいる。
命を内包するという不思議な感覚。

竜ちゃん、もうすぐ弟が生まれるよ。
竜ちゃんは優しいお兄さんになるよね。
いつもそうやって竜に話しかけていたように思います。


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