PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

以前のこと~何かがおかしい・2

夫の転勤で仙台に居を移したのは、ショマが生後5ヶ月になるときでした。

ウサギのマモちゃんと犬の竜太がいたので
動物と暮らせる一軒家を借りなくてはいけません。
若いころに仙台に住み多少の土地勘があった夫が
何軒かの家にあたりをつけ、
比較的交通の便のよい場所にある一軒家を借りることに決めました。
昔からある住宅地の中の一軒といった様子で
ご近所の方もすでに子育てを終えられて
夫婦のみで暮らしているという方が多く、
幼児がいるお宅はほとんどありませんでした。

古いよ、古い家だよとは聞いていたけれど。まあ本当に古くて(笑)。
2階の物干し台は張り出した屋根にのっかって体裁を保っているものの
そうでなければ崩れるんじゃないかと思うほどの。
玄関やお風呂・お手洗い・台所は北側に面していてジメッとして暗く、
住んでいたときにはたびたび出現するカマドウマに悩まされました。
なんであの子たちはスリッパの中や洗面器の中に潜んでいるんだ…。

幸い、家族の集いの中心となる居間は広い庭に面して
日が差し込む作りになっていました。
庭には花はわずかばかり。
鳴子百合が春に可憐な花を咲かせるくらいでしたが、果樹は盛りだくさんの庭。
正面に大きなキウイ棚があり、梅、柿、桑、花梨、山椒。 
キウイは6月ごろに一重のバラにも似た白い花を咲かせ、
盛夏には勢いよく繁った丸い葉が日差しを遮って居間に緑陰を落としました。
人間が3人、小さなマモちゃんに竜太、これだけの家族が暮らすに
広さは十分すぎるほどで、今にして思うと古さすら懐かしくもあり
よい家だったと思います。

ここから新生活が始まる。
青森ではSOSを発すれば誰かが(主に姉)が助けてくれた。
これからは違います。
夫は仕事を頑張る身。
私ははじめて暮らす仙台という土地に馴染んで
家族を守っていかなければ、そう誓いました。

誓いや目標は割合にしっかりと立てるほうなのですが、
しっかりと守って達成するというのが難しい性質のようです。
人見知りする性格も手伝って、ショマ・マモちゃん・竜太と
家に籠る日が実に多かった。
積極的に出かける場所といえば必要な食糧を手にするためのスーパー、
何かと立ち寄る名目が発生する銀行・郵便局などでした。

臆面もなく記してしまいますが、
この時代のショマはとても愛らしかった。
生まれた直後、夫にそっくりで私を驚愕させたものの、
成長とともに顔立ちがはっきりしてきて、おめめぱっちり。睫毛くるりん。
次第にパパさんにもママさんにも似てないねと指摘を受けることが多くなりました。
可愛らしく成長してきたときに似ていないという指摘。複雑。

複雑ではありましたが、
慣れない土地でショマかきっかけとなって、
外出の際に人様に声をかけられる機会が増えたのはうれしいことでした。

顔立ちに関係なく、
赤ちゃんというものは人を自然と引き寄せる力、
自然に微笑みをこぼれさせる力があるものなのでしょう。
が、後に生まれたスズは目つきが鋭すぎて、
人様に可愛いねと声をかけられることがただの一度もなかったことを思えば
(スズよ、引き合いに出してごめん
ショマに対する人様からの声がけは非常に多かったと思います。

かわいいね、何ヶ月? ハイハイしているの? と声をかけられたり、
ベビーカーでの移動に手を貸していただいたりと
声をかけられる回数は多かったけれど、
ショマの反応は極めて薄いものでした。

人見知りをして泣くでもない。

声をかけてきた人の顔を見つめ返すでもない。

微動だにすることなくべビーカーにただ体を預け、
正面に向けた目線を動かすこともなく座っていました。
まるで人形のように。


      バナー4  バナー178
      人気ブログランキングへ           にほんブログ村 自閉症児育児へ
      いつも応援ありがとうございます^^

| 自閉症関連~以前のこと | 01:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT