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以前のこと~下調べ・1

 ・そっと近づいて、ささやき声で呼びかけると振り向きますか。  はい。

 ・大人の言う簡単な言葉(おいで、ちょうだいなど)がわかりますか。 はい。

 ・相手になって遊んでやると喜びますか。  はい。

 ・バイバイ、コンニチハなどの身振りをしますか。 いいえ。

 ・テレビなどの音楽に合わせて体を楽しそうに動かしますか。 いいえ。

ショマが生後9ヶ月ごろから1歳までの間に、
母子手帳に明記されている質問に私が答えた記録です。

今、見返してみると、一部嘘の記録を書いているなと思います。

今の私が当時の彼の姿を思い出して質問に答えるとしたら、
ささやき声で呼びかけると振り向きますか、
大人の言う簡単な言葉がわかりますかはアウト。
なんとなく出来ているように思えた部分はあったのです。
甘めの審判基準で「セーフ」としただけであって、
嘘をつこうなんて意図は微塵もない、とあのころの私は言うでしょう。

ただ、この基準をクリアしなければ、
うちの子は駄目な子と言われてしまうかもしれないというプレッシャー、
そして駄目な子とは言わせないという防衛本能は強く働いていたと思います。
それもショマの様子がほかの子とは違っていただけにかなり強く。

バイバイの身振りは微妙なところだったので「いいえ」。
いずれすぐ出来るようになるはずだったので、
ここは 「いいえ」 でも別によかったのです。
私たちはバイバイの特訓をしていて、あと一歩のところまできていましたから。

コンニチハの身振りは頭を下げるという高度な技術を要求されるので、
私たちはまずはバイバイを覚えてもらおうと頑張りました。
本当は特訓で頑張らせて身につけるものではないのですが…必死でした。

夫を会社へと送り出すときには、
「バイバイ、バイバイだよ。」と私がショマの手をつかんで振ってあげる。
夫は夫で、「ショマ、バイバイ。バイバイだよ。」と
見せつけるように手を振り返す。
これほどまでに必死な別れの儀式があるでしょうかというくらいに。

そのうち、ショマに「バイバイらしき」身振りが現れました。
私たち夫婦は小躍りです。―ほら、バイバイできるんじゃん。

でもね、このバイバイが…。
ショマが手のひらを自分の顔に向けて振る「逆さまバイバイ」だったのです。

自分の手のひらをじっと見つめながら、
自分に対してぎこちなく手を振るショマを見て私たちは喜んでいたのですが、
この 「逆さまバイバイ」 が
自閉症の子に出現することの多い仕草であることを知ったのは
もっとずっと後の話です。


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