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以前のこと~下調べ・4

私という人間は、注意、指摘、怒られるのがとにかく怖くて
なんとしても自分が傷付くようなことからは逃げたい、
逃げられないまでも適当に取り繕って指摘を受けないようにしたいと
綿密に計画する姑息な面を持っています。
いやだ、だめ人間の記録だわ…。

1歳半検診は目前。
現在のショマの状態を取り繕うことはできなくても、
1歳半の子どもに何を求められているのか
もっと知っておく必要がありそうだと考えました。

言葉を発することはできなくても、
ほかの部分でこんなことが出来ます、
おまけにこんなことだって出来ちゃいます! と
当意即妙に自分の中から答えを引き出せば、
育児方法を叱られることはないのではないかと予想したのです。

今でもこのときのことははっきりと覚えています。
早すぎる予習はよくないかなと育児書を開いたのが検診の2日前。
こんなことも、あんなことも出来ちゃいます。
機転を利かせて用意した答えを言うつもりの私の計画は脆くも崩れ去りました。

身振りや言葉が出てこないだけじゃない。
うちのショマは何も出来ていないんじゃないか―。

検診での適当な答えの代わりに、
夢中でばらばらと頁を繰る私が見つけたのは【自閉症】の文字でした。
頁の4分の1ほどの紙面を割いて説明されていた自閉症児の特徴。
何度も何度も読み返しました。

 ・他人と遊んだり、話したりしない。

 ・同じ状態に固執する。
 (たとえば、ものの順序、置き方、歩く道筋などを乱すとかんしゃくを起こす)

 ・激しく動き回り、水遊びや高い所に登るのが好き。

そして、最後に添えられていた 「予後は悪い」 という言葉。
1歳半の子どもの通常発達の姿より、
どうして自閉症児の特徴のほうにいちいちぴたりと当てはまる部分があるのか。

遠い昔に映画で知った自閉症という言葉。
「予後は悪い」という言葉。
ならば、それは病気なのか? いつかは消失するものなのか?
「~症」ということは、よく女性誌に出てくるような
「○○症候群」みたいなあいまいな グループ分けなの?
そういえば、産後に読んだ本の中で
コミュニケーションを取らないと子どもは自閉症になるけど
うちのアカンボは大丈夫だったと書いている作家の方がいた…。
自閉症について考えてみようと、自分がわずかに見聞きしていたことを
頭の中で総動員しても、その実態がよくわからず混乱するばかりでした。

同じ状態に固執するという特徴に関しては気になることがありました。
私たちの家には引き戸があったのですが、
その引き戸が開いたままの状態になっていることをショマは嫌がりました。
わずか数センチでも開いていると、ぴっちりと閉めにくる。
引き戸が数センチ開いてるわなんて
いちいち気にかけて生活した経験がなかったので、
ショマの几帳面さに驚かされていたのです。

パパ、ちょっとこれ見て…と夫を呼んで
自閉症児の特徴について読ませたのも覚えています。
ぴったり当てはまるところもあるけれど、違うところもあると思えるし、
ショマは違うね、と、
2人でショマは自閉症とは違うと確認を済ませたことも。

違う。大丈夫。ショマには関係ない。

ずっともやもやと形にならずに抱えていた不安が
隙間を埋めるように形になりかけた瞬間だったけれど
【自閉症】の文字は無理やり追いやられるように、私の心の奥に沈んでいきました。

でも出来ないことがあるのも事実。検診は目前。
ああ、もうどうしよう。


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      いつも応援ありがとうございます^^
  
     ※本文中にある作家の方の本は1985年初版発行のもので、
     自閉症に関する記述は誤りです。
     今も手元にあるので読み返したのですがなかなか強烈(笑)
     少し前はそういう認識が当たり前だったんだろうなぁ~とも思います。

| 自閉症関連~以前のこと | 09:43 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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