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以前のこと~ひとりになりたい・4

2歳を過ぎても指さし行動は現れなかったショマですが、
その代わりのようにクレーン現象なるものが現れました。

私の腕をむんずと掴んで、
欲しいものや、指をさしたい場所にブンと投げるのです。
 
要求を表しているということですから、喜ばしいといえば喜ばしい。
誰が名づけたかナイスネーミング、クレーン現象。
私に湧いてきたのは一歩前進という喜びの感情ではなく、
無表情のショマに腕を掴まれて
道具のように扱われる嫌悪感でした。
必要なのはアーム部分だけ。
自分がショマに都合のよいように使われる機械に変化してしまった気分。

少しずつ少しずつ自閉症児の示す特徴が強くなっていく。
奇妙な行動をすることこそが僕なのだと主張するように、
その特徴は一日を過ごすごとに彼を侵蝕していく。

何かがあるべき場所に収まっていないと落ち着かないので、
本棚の中の本の並び順が違うと綺麗に並び替える。
こういったエピソードもよく耳にしたのですが、
ショマの場合は物が整理されて収納されている状態をひどく嫌がりました。

相反するようですが、
物が収納されてある状態は、
彼にとってあるべき場所に収まっていないということだったのかもしれません。

ドサドサッと音がしては、
部屋のあちこちに物で構築された丘が出来上がりました。
本の丘を片付けては、次はビデオテープの丘、次は衣類の丘。
最悪なのは米びつから出された米丘。
ひとかたまり片付ければ、その後を追うようにして
家じゅう散らかしてまわる。

日常的に空き巣被害に遭っている家のようでした。
片付けるために動くのはただの徒労に終わる毎日。


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