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以前のこと~ひとりになりたい・5

このころのショマは食材に対するこだわりが強かったです。
特に野菜と調味料。
食べたいからという理由ではなく、野菜ならその流線型のラインに、
調味料なら恐らくそのラベルに魅了されていたのだと思います。

大根を抱いて眠る息子。
今でこそ笑ってしまうのですが、
ひと晩を大根とともにするなんて艶っぽさのかけらもありません。

きつかったのは食用油を床いっぱいに撒かれること。
当時住んでいた家は台所が奥まった場所にあり、
ドアで隔てられて完全に独立した作りになっていました。

リビングを片付けた後に、
妙に静かな台所に足を踏み入れると、
油の上に横たわり、
感触を確かめるようにつるりんと滑っているショマがいました。

中性洗剤はすごい。
床一面に油が撒かれても、中性洗剤で掃除をすれば
その日のうちに人が踏んでも大丈夫なくらいにまではきれいになるのです。
なんとなく、足の裏がギトギトしますけれど。

中性洗剤片手に
私は何をやっているのかと情けなさが溢れてきて
泣きながら掃除をしました。

触られてまずいものは、高いところに隠せ、
戸棚にはストッパーを付けろと言われます。
高いところに隠して触れられなくなるのであれば、家中すべてのものを隠したい。

現実には、それは不可能であり、
また、好きなものに対する執念とは凄まじいものであり、
日々の出し入れを繰り返し見ているうちに、隠し場所を察するのです。
目で見て瞬間的に記憶する力に長けているので、
こちらはさささっと出したつもりでも見ている。記憶している。
敵もやるもので椅子を出してきて、なんとか取り出そうと頑張る。
ストッパーなんてちょいちょいと頭と手を働かせて攻略です。

この子はなぜにこの知恵を別のことに使わないのだろう。


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