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以前のこと~ひとりになりたい・6

食材へのこだわりが強くなってきたので、スーパーでの買い物がひと苦労。

彼は瞬間記憶能力を持っている。
買い物カゴに入れた気になる食材はチラ見でも記憶しているはずだ。

新しく買う新顔野菜たちは、
冷蔵庫に入っている古いメンバーよりもいっそうショマの興味を引くようでした。

レジを終えて、買ったものをレジ袋に詰めるときが勝負どころの第一段階。
野菜だけを別の袋に詰めて車のトランクに隠しておく。
または、すぐにその野菜を詰めた袋を持って2階に駆け上がり、
押入れのなかの高いところに隠す。
買った事実を消滅させるために。

ここからが第二段階。
ショマが寝たころに隠し場所から取り出して、
さも昔から冷蔵庫にありましたというように
野菜室の奥深くに新顔を詰めるのです。

隠したことをすっかり忘れて、
プラスチックケースの中で黒い水に変化したイチゴを発見したこともありました。

***************
強く興味を持っていることから、
ショマを引き離すようにして生活していました。

それが強いこだわりを持っている子どもを育てる方法として正しいのかどうか。
正・誤だけで判断することはできないでしょうし、
臨機応変に対応することが大切なのだろうと思います。
「こだわり」として捉えるのではなく、
「好きなこと・興味のあること」として受け止め、
生かしながら育てるという方法もあったはずです。

事実、後にこだわりを認め、
その興味を手がかりにして
私たちと関わりを持てるようにしてくださった先生と出会い、
ショマにも変化が現れました。

けれど、私はショマと2人きりで過ごす時間に
今までこれが普通と意識するまでもなく当然のように築いてきた生活のスタイルを
乱されるのが怖かった。

自分の生活スタイルと、
ショマのこだわりがせめて拮抗するくらいのバランスを保ちたい。
それなのに、一日を過ごすごとに、
パランスは拮抗するどころか、
彼の行動が私たちの生活を侵蝕していくような居心地の悪さ。
私が考えていた普通の暮らしには2度と戻ることはなく、
一生こんな生活が続くのかもしれない。
絶望、それは重い重い言葉で軽々しく使うべきではないし、
そのように感じる体験をしてこなかったと思うけれど、
一日がとても長く、
一日を終えてもこれが希望といえるようなものを何ひとつ見いだせない生活、
この暮らしが自分にとっての絶望なのかもしれない。



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