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以前のこと~脱走・3

ショマと離れたい。
危険がわからないならいっそ手を離せば私は楽になる。
可愛い、守りたいという気持ちを注いでもはね返ってくることもない。
私とショマをつないでいるものは 『私は親である』 という責任の重みだけ。

こちらから一方的に結んだ糸なのだから、
糸をたわませて、場合によっては切ってしまうことだって簡単なんだ。
どうにもならないところまできたら、
糸をぱつりと切ってしまえばいい。
この生活の主導権を握っているのは私だ。

主導権を握っているのは私…のはずだったのに、
ショマはいとも簡単に躊躇なく私からすり抜けていってしまった。

そして見つけてくださった男性と代わって
私がぎゅうぎゅうと抱いているのに、やはり身をよじり続けるショマ。
その態度にいっそうの失望を覚えてもよいはずなのに、
湧き上がってくるのは無事に見つかったという安堵感でした。

手を離したって楽にはならない。
たった2年と半年の間でも一緒に暮らしてきたこの子を失うことのほうが
この先きっと何十倍もつらいんだ。

*****************
今でも、この脱走の目的は何だったのだろうと考えるのですが、
目指していた場所はやはりスーパーだったのだろうと思います。

あのスーパーに行けば、イチゴ、林檎、大根、ピーマンに会える。
大好きな果物や野菜、ただそれだけを思い浮かべて道を進んでいったのでしょうか。
母親といるよりも果物と野菜。
私は青果に負けた母親。

けれど、ショマが物には名前があるとつかみ始めたとっかかりになったのは
恐らく青果の存在があったからで、
私も今や大根やイチゴに感謝しています。

そして今なら大根に対する思いよりは
母への思いが上回っているかなと多少の自信があります。
イチゴはちょと怪しい。ショマはイチゴが好きすぎる(笑)


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