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以前のこと~兄弟・6

スズのために次の一歩を踏み出せる。
固く胸に誓う決意はあるものの、
ますます動きが激しくなってきたショマとスズふたりを伴っての
外出は大変で、やはり毎日疲れていました。
家から保育所まで距離はわずかなのに、
その送迎がなぜこんなに大変なんだ…。

ショマとスズ両方向から行きたい方向へ
それぞれが私の腕を引っ張るので、
お母さん、やじろべえみたいになっているよと形容されたこともありました。
当時の私たち3人が連れだって歩く姿に対する
これ以上うまい形容はないと思います。

スズが少し成長し、ショマが保育所年長の頃の話です。
3人で買い物に行ったスーパーで、
スズがカートを前へと転がして見知らぬおじさんにぶつけてしまったことがありました。

やめなさいって言ったのにわざと転がしてぶつけた。
今までの外出でもスズが注意を聞かないことは何度もあったのに、
その日はイライライライライラ。
今日はよその人に怪我をさせてしまう危険だってあった。

怒っているおじさんに、私は何度も頭を下げたのに
幼児のスズは反省の色もない。
イラつきや、怒りがお腹の底から噴き出して体中に充満してくるのを感じ、
私は無言になっていました。

家に帰ったらスズを怒ってやろう。
どう怒ってやろうか。お母さんは怒っているということが伝わるように。
最初の一声は何にしようか。
頬を張ってやろうか。
―そんなことを思い、家までの道のりを無言で運転していた私は
とても恐ろしい顔をしていたと思います。

家に着き、
スズを車から引きずり降ろして、玄関前にまで服をつかんで引っ張っていき、
さっきの何! と声を荒げて、スズの体をこづいたときに
ショマが車から転げるようにして飛び出してきて、泣きながらスズに覆いかぶさりました。
私の剣幕に驚いて泣くスズと、
スズの小さな体に両手を広げて被さって泣くショマ。
何よ。何なのよ。どうしてそっちをかばうのよ。悪いのはスズなのに。

自分そのものが憤怒という感情の塊になってしまったような感覚。
怒りというものは本当にエネルギーを消費するもののようです。
ショマが止めに入ったことで、怒りの矛を収めるしかなくなり、
泣いている2人を抱えてよろよろと家の中へ入り、
感情にまかせてスズに怒りをぶつけて
自分の憂さを晴らそうとしていたことが情けなくなって
私も玄関の中で声をあげて泣きました。

このときのことはよく覚えていて、
あの玄関先でのショマの行動を思うと目頭がじわと熱くなります。
パニックなどの混乱に置かれての感情の爆発ではなく、
他者のためにショマが自分の思いを激しく表現したのはこの時が初めてだったからです。
その他者がスズでした。

スズに対しては、いまだに私も口うるさく注意してしまいますが
感情にまかせて自分のイラつきや怒りを激しくぶつけたのは
これが最後だと思います。(※あまり激しくないのはあるよ…オイ

このときのことをカウンセラーの先生に打ち明けたましたら、
先生が静かに怒っていらっしゃいまくして、それが恐ろしかったのと(笑)、
先生の指導と、スズとの毎日の中で、感情をぶつけるような叱り方は
まったく効果的ではないとわかったこともさることながら、
ちょっとしたことでスズを泣かせると、
強力な援軍の兄が現れて、泣く人数が増えて収拾がつなかなくなるからです。
弟を大泣きさせたらエラいことになるぞ、と。


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【お願い】
秋田県大仙市で猫白血病の治療のために輸血を必要としている猫さんがいるそうです。
お友達のみゃこさんのブログ(「しろさば!」)で知りました。
献血ということで猫の体の負担になることでもありますし、
自分たちができないのに、お願いを載せるのは心苦しいことですが、
たとえわずかでも多くの方に知っていただければ、
白血病の猫さんが助かる可能性も広がるかもしれないと思いました。
秋田県大仙市近郊で献血可能な猫さん、献血にご理解のあるご家族がいらっしゃいましたら、
いぬ・ねこネットワーク秋田さんまでご連絡お願いいたします。

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